11月10日~15日の5日間、ベトナム公演&ワークショップを行ってきました!!
国際交流基金ベトナム文化交流センターを通して、ベトナム外務省・文化スポーツ観光省・タイグエン省主催による『第一回国際お茶フェスティバル』に演奏依頼があり、合わせて2回のワークショップも現地大学にて行いました。タイグエンでの国際フェスティバルは初めてということで、日本以外には中国・韓国・フィンランドの各国からも演者が来ていたそうです。
今回は私含め4名の打ち手で20を超える太鼓や台などを運んだため、成田での手続きが思いのほか時間かかり・・・出国手続きをするまでに大分疲れちゃいました。
現地に到着すると、文化スポーツ観光省と国際交流基金の方々10名程が待機してくださり、持ってきた太鼓をアッという間にトラックへ運びこみ車で30分ほどのヴィスタホテルハノイへ。この時すでに夜中の0時過ぎ・・・それでも眠らない街らしく、屋台っぽい店に沢山の人達が群がって呑んだり食べたりしてました。因みにほとんどの人が銭湯の椅子よりさらに低いくらいのプラスチック椅子に座っていて、ベトナムでの外呑みは定番みたいです。
●二日目
午前中はフリータイムということで市内観光がメイン。母がアオザイをどうしも買いたいということでお店へ直行。店内は所狭しと色とりどりのアオザイがギッシリ!オーダーなら次の日、あるものをクリーニングするので良ければ数時間後に受け取れるという手軽さが凄い。アオザイはベトナムの民族衣装ですが、中・高生の制服だったり空港や飲食店などの制服だったりしていて街中でよく見かけます。成人式の時や結婚式でも作ったりするそうなので日本の着物と似てますね。母が買ったのは1着3000000ドンくらい・・・日本円にすると12000円くらいだそうです。ベトナム国際交流基金所長さん曰くドンを簡単に日本円へ置き換えると0を3つとって4をかけるそうです。
午後はベトナム軍文化芸術大学にて1回目のワークショップ。この学校は軍の運営する学校で、2009年から芸術分野をより広く深く勉強できるようにしようと大学になったそうです。
6階建ほどの大きな学校、エレベーターらしきモノがあるものの電気が来てないらしく動かないとのこと・・・なので、人力で20個の太鼓や台を4階まで運びました。(良いウォーミングアップです。。笑)
芸術大学ということで、きちんとした小ホール的なステージがあり音響卓や照明器具も設置されてました。準備が終わったところで、副学長ほか先生方に挨拶をしに行ったのですが部屋へ入った瞬間ビックリ!!前に並んだ先生方は軍服を着ており、後ろに並んでいる女性はみんなミニスカート。不思議な緊張感を帯びながら、学校の説明や今回のワークショップのお礼など通訳を通して話して下さいました。急遽、私も話すことになり、御諏訪太鼓の話しをはじめ諏訪のことなど冷や汗を掻きながら説明しました。・・・正直お話は苦手なので上手く伝えれたかは、、、
ステージに戻ると既に200人程の生徒たちが待っており、そのままワークショップ開始。
・『天鳴竜尾太神楽』(あまなるたつおだいかぐら)
・『勇駒』(いさみごま)
この2曲を演奏し、神楽では獅子舞と火男が出てくる場面も演出。午前中の市内観光で手に入れたカサを被って火男が登場したときには歓声がおこりました。勇駒は生徒や先生にも覚えて貰い、一緒に演奏をしました。初めて観て聴いて感じた和太鼓に皆とっても興奮し喜んでいる様子が伺えたのが嬉しかったです!
御諏訪太鼓のワークショップ後、お礼の演奏を先生と生徒がしてくれました。歌手の先生が歌を唄ってくださり、民族芸能クラスの先生と生徒はベトナムの民族音楽を演奏をしてくれました。
驚いたのはベトナムの民族音楽にも、太鼓を中心にして木魚や銅鑼などの打楽器のみで形成する音楽が伝統的にあるということです。御諏訪太鼓の複式複打法(組太鼓)と太鼓の形や並び方は違えど、とっても似通ってることに凄く親近感が持てました。
全てが終わった後、民族芸能クラスのバック先生と話しをすると彼も幼少の頃から父親に太鼓を習い、今は生徒に基本を教えながら自分の曲も作っているとのこと。境遇までも似ている彼は、今回のワークショップを体験して、ぜひ日本太鼓を学べるクラスも作りたいと言いました。私は彼にベトナムへ再来することを約束し、その時には必ずここへ太鼓を教えに来たいと伝えました。
ベトナム文化芸術大学を後にホテルへ移動中。ちょうど帰宅ラッシュに襲われ大渋滞!!と言っても車よりバイクが尋常じゃなく多いことに衝撃。基金の所長さん曰く1台に5人位が乗って移動してることもあるそうです・・・それでも事故は殆ど起こらないとか。恐るべしベトナム、、、母はみんな運転が上手いってことね!?と1人納得してました。笑
後半へつづく。