天気は曇りまたは雨の予報だったのにも関わらず、青空ものぞくような清々しい朝。迷いや緊張感はなく、一週間の禁酒のおかげか体もすこぶる快調。
前日に塔影能をした舞台を使わせて頂けるとのことでメンバーと共に向かうと、正面に『東金堂』斜め右に『五重塔』が見渡せる素晴らしすぎる能舞台。取材にかけつけてくださった、中日新聞・信濃毎日新聞・読売新聞・奈良NHKの報道の方々、応援に駆けつけてくれた、奈良・三重・静岡・長野の太鼓チーム、他にも奈良・三重・東京・神奈川・長野の一般の方々が声をかけてくださり、皆さんの想い・助け・協力があって、この日を迎えられたんだと改めて実感しました。
太鼓をセットし、御諏訪太鼓の旗をかかげ、大八先生の遺影を舞台に置くと、ようやく念願の日を迎えられたんだと今日までの道のりを思い返し、込み上げるものが・・・。
セットを終えて開始時刻を待ってる間にだんだんと雲が厚くなり風が強くなってきたので天候の心配をしている私をよそに、奉納を見守りに来てくださった方々は増え、300人を越える人達が集まってきました。
打ち手3人は円陣を組み、いつも通りの太鼓を精一杯打とうと心を1つに。
舞台に上がると、更に人は増え500人近かったのでは?太鼓の前まで歩いていく時には祖父、メンバー、見守って下さっている方々、この場に来れなかったけど応援して下さっている方々・・・その全ての思いが体に乗っている感覚に襲われ、プレッシャーに押し負けそうになりました。
・・・でも太鼓の前に立つとスゥーッ肩に入っていた力が抜け、その皆様の思いがみなぎる力へ変わり自分が自分でないような全身にパワーが満ち溢れる状態で太鼓を打つことが出来、今までに感じたことの無い不思議な感覚でした。
きっと祖父や父や御先祖様、神仏の全てが御力を貸してくれたんだと思います。
奉納に臨む前は祖父が叶えられなかった思いであり、実現できることが1つの終着点と考えてる部分もあったんですが、打ち終えた瞬間に出発点なんだという気持ちしかありませんでした。ここから始まっていく全てのことが楽しみであり、やる気に満ちあふれている今。
この今の気持ちを忘れず自らの出来ることを常に一生懸命打ち込んでいきます。そして応援して下さる方、協力して下さる方に感謝をし一緒に頑張っていきたいと思いますので、これからも何卒よろしくお願いいたします。
最後に取材をしてくださった報道関係者の記事ページも載せておきますので、良かったらご覧ください。
【信濃毎日新聞】
http://www.shinmai.co.jp/news/20101004/KT101003SJI090001000022.htm
【読売新聞】
http://osaka.yomiuri.co.jp/nara/news/20101004-OYO8T00454.htm?from=ichioshi
その他にも、【NHK】【中日新聞】【長野日報】の各社にとりあげて頂きましたことを心より感謝申し上げます。
※写真:MUSIC&PHOTO OFFICE響(さとおと)